2020年度八王子食堂ネットワーク活動報告

最終更新: 6日前

 2020年度、八王子食堂ネットワークにとっても特別な年になりました。

「コロナ禍」は私たちの活動にとても大きな影響がありました。まず、子ども食堂・地域食堂が開催できない、無料塾も人が集まることが制限されるため開催に苦労しました。昨年度まで実施していた活動報告会などのイベントもすべて中止。

 そんな中、では私たちはこの1年何をしていたのか…各団体が「私たちに今できることは何か」常に模索し、考え、子どもたちに、地域の方々に向き合い、寄り添うことを選択し、活動を続けてきました。

 皆さまのご支援に感謝申し上げ、私たちの2020年度の活動をご報告させていただきます。


参加団体の推移

 コロナ禍の中でも3つの新しい食堂がオープンしました。開催が難しい時もありましたが、状況を見ながら、まずは小規模で始めています。そして、この22の食堂の中には、4月以降オープンする食堂が3つ入っています。一人ひとりの子どもたちの身近に子ども食堂があるまちを目指していきたいです。

 居場所の活動団体が少ない状況が続いています。新しい活動が始めにくい状況も影響していると思いますが、子ども食堂だけでなく、多様な子どもたちの居場所が必要とされていますので、これらの活動も各地域に増えていくことが望ましいと考えます。


コロナ禍の中での活動

 コロナ禍に翻弄された年でした。それまでごく当たり前だと思っていた「皆で食を囲む」「肩を突き合わせて付き合う」ということができなくなりました。私たちが大切にしてきたコミュニケーションの機会がどんどん失われていき、活動のあり方、手法、いろいろな課題に向き合ってきました。

 どの団体も、子どもたちのために、いつも食堂を楽しみにしてくれていた地域の方のために、コロナ禍で困ってしまった方のために、自分たちが今できることを、一生懸命皆で考え、話し合い、そして、「向き合い、寄り添う」ことを選択し、行動をしてきました。

フードバンクの食料配布の活動に変わりはありませんが、その件数は大きく伸び、シングルマザーや外国の方の利用も増えました。学習支援団体も一時期は対面での指導ができなくなった時期もありましたが、通っている子どもたちへの食料支援をしています。

 子ども食堂は、本来の食堂開催ができたのは秋の一番落ち着いた時期に7か所が開催したのが最高、しかし、冬の感染拡大と緊急事態宣言に伴って再度の自粛。この食堂からコロナが出たら取り返しがつかないという不安、スタッフの安心感、地域の理解、会場の問題、食堂を再開するためには課題がたくさんあります。その一方で、子どもたち、地域に一番身近な場所として、昨年春から多くの食堂が食料配布を始め、今も継続しています。月1~2回程度、毎回30~100世帯ほどの方が参加しています。コロナ禍の収束が見えず、食堂再開も難しい中、食料配布を継続する意向の食堂が多いですが、資金面など課題も多くあります。


連絡会

 参加団体の情報交換、共有の場として、隔月で年6回開催しています。例年ですと連絡会は、参加団体だけでなく、いろいろなゲストも参加し、大勢で賑やかに開催していましたが、コロナ禍の為、例に違わず密を避けるために、各団体1名、ゲストはなし、市役所などの広い会場を借り、またオンラインでも参加できるようにしました。

 各団体からの報告が主ですが、やはりコロナ禍の中での活動についての話題が多くなりました。食堂を開催したいが感染状況を考えると難しい、食料配布の取組みの手法や参加状況など、皆が憂慮している点についても情報交換がありました。


研修会

 毎年必ず行っている食堂などの活動にとって絶対必要な知識を得るための研修です。

今年度はいつも行っている「食品衛生と保険の話」以外に、八王子消防署の方に来ていただき、初めて「救命救急講習」を行い、AEDの使い方を中心に講習を受けました。お子さんや高齢者の利用が多い子ども食堂にとっては、もしもの時のために、大切な知識ですので、貴重な体験になりました。

 いつも心がけていること「一番怖いのは知らないことと慣れ」毎年研修を受けることで、正確な知識を得、気持ちを新たにしています。


活動報告会「子ども食堂とコロナ禍」

 2月11日に毎年恒例の活動報告会をオンラインで開催し、約100名の方にご参加いただきました。こども食堂ふくろうはうすと石川子ども食堂からコロナ禍の中での活動についての報告と、湯浅誠氏の講演「コロナ禍後の子ども食堂」の2本立てで実施しました。

 コロナそのものよりも学校が休みになったり、子ども食堂に行けなくなったり、それにまつわることで子どもたちへの影響が大きいこと、食堂を開くために必要なこと、食が難しいのであれば、それ以外の取組みができるのではなど、コロナ禍と共存していくためにはどうしたらいいのか、たくさんのヒントを得ることができました。


支援の輪

 2020年度、ご支援の多さも特別でした。春の緊急事態宣言時、シングルマザーなどの生活困窮と、それを支える子ども食堂やフードバンクの活動が、マスコミに取り上げられる機会が多くなり、私たちも何度か取材を受けました。5月の食品配送プロジェクト実施に伴い、プレスリリースなど積極的に広報を行ったことも大きかったと思います。

 市民、企業、団体の皆さまからお問合せをいただき、これまでとは比較にならないほど、たくさんの食品、資金のご寄付でこの1年の活動を支えていただきました。新たな企業、店舗などからのお問合せもあり、継続的な食品のご提供を受ける関係を新たに創ることもできました。

 いただきました食品も資金も、参加団体で配分し、それぞれの団体を通して、子どもたちや地域の方のために使わせていただきました。皆さまのあたたかいご支援に感謝申し上げます。


子どもたちのために何ができるのか

 子ども食堂の成り立ちは「困っている子どもを助けたい」という想いでしたが、実はなかなか結びつきませんでした。誰でもが来ていい場とすることで、困っている子も参加してほしいと思いながら活動していた結果、コロナ禍前は、子どもたち、高齢者など、皆の居場所として賑やかに開催していました。この1年、食料配布を続けたことで、各食堂が地域の困難を抱えた子どもたちに結び付くことができました。だから食料配布を継続したいと思っています。その一方で、食堂を楽しみに来てくれていた子どもたちの行く場所がなくなってしまった、食堂も早く再開したい、その両方の想いを抱えながら新しい年度を迎えました。

 コロナ禍は本当に辛いことがたくさんありました。でもマスコミに取り上げられ、市民の皆さんの関心が高まったこと、支援の輪が拡がったこと、そして、私たちはたくさん話し合って活動ができたこと、コロナ禍のおかげで得られたこともありました。

 近い将来、また皆で食を囲み、一緒に食べ、話し、笑い合える場が再開できると信じて、これからも取り組んでまいります。

 皆さまのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。


※PDFを添付します。写真やグラフも掲載していますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。


2020年度八王子食堂ネットワーク報告
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